若鶏の鶏肉を半身を素焼きし、味付けした料理である。
主に焼き鳥店で提供される。
タレ味と塩味があるが、旭川市ではタレ味が主流である。
1950年代に旭川市内の居酒屋で供されるようになったとされている。
新子焼きを提供するお店が集中しているのは日本で旭川市だけだそうです。
平成24年6月には旭川で「"新子焼き"の会」が発足されました。
名称の由来は出世魚のコハダは稚魚の時は新子と呼ばれる。
若鶏は肉ではあるが同様の意味で新子、それを焼くので新子焼きという名で良いと言って広まったというのが定説になっている。
新子焼きの原料である若鶏に地元産はほとんどない。
旭川には戦後、養豚場は多かったが、養鶏場は少なく伊達や知床など他の道内産鶏を仕入れた。
なぜ豚や牛でなく鶏、しかも若鶏が好まれたのか。
戦後、肉は高価な食材で頻繁に食べることはできなかった。
食料不足に道内でも屈指の積雪寒冷の厳しい自然環境が追い打ちをかける。
貴重なたんぱく源をとるために地鶏なら比較的安く食べられる。
成長を待っている暇はなく、若鶏の段階で最大限に栄養をとる料理法として開発されたとの説が有力だ。
それ以降、クリスマスに七面鳥ならぬ新子焼きを家に持ち帰って食べるなど旭川市民に親しまれてきた。
タレで味付けが旭川スタイルとされる。